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発達障害サポートナビ

発達障害に関するよくある質問

発達障害

Q.発達障害は病気なの?
A.「病気」「障害」というより、「個1生」に近いものです。

たとえば、ADHDの子どもでは、多動性という行動特性がみられますが、同じ程度の多動性であっても、寛容な人には「活発な性質」ととらえられ、きびしい目でみる人には「過度の落ち着きのなさ」に映ります。
これは、ある個性や性格の人を「許せない」と思う人もいれば、許容できる人もいることと似ています。発達障害の特性は、こうした「個性」や「性格」に近いものと考えられます。

Q.原因は育て方はある?
A.脳の働き方にほかの人と異なるところがあるために起こるもので、育て方やしつけが原因ではありません。

脳の働き方に原因がある
生まれつき、脳の機能に通常と異なっている部分があり、特定の機能が十分に働かないことがある

育て方が原因ではない
親の育て方や、生育環境が原因で生じるものではない

脳科学の研究が進んできたことにより、発達障害の人の脳の働き方に、ほかの人とは少し異なっている部分があることがわかってきました。脳は部位によって受け持つ機能がある程度特定されていますが、発達障害の人の場合、行動特性とかかわりのある特定の部位の働きが不十分だつたり、反応が遅かったりします。こうした脳機能の特異性は生まれつきのものであって、育てられ方や親の接し方が原因となって生じるものではありません。

Q.発達障害ってどんな障害?
A.発達の過程で気づかれる障害で、自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、LDなどの種類があります。

発達の過程で気づかれる

知的な遅れがないことが多い
子どもが3歳ころに、行動特性に気がつくことが多い

自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、LDなどの種類がある

自閉症では、積み木やブロックを横に並べ続けるなど、ひとつの遊び(行動)にこだわる傾向がある

複数の障害を合併しやすい
発達障害とは、子どもが発達していく過程で発見される行動や認知の障害の総称です。
発達障害には、対人関係が苦手で、特定のものへのこだわりがみられる自閉症やアスペルガー症候群、不注意、多動性や衝動性の特性があるADHD(注意欠陥多動性障害)、読み書きや計算などの学習・習得に困難を示すLD(学習障害)などの種類があります。

これらの障害は互いに合併して起こることもあります。また、自閉症以外は、知的な遅れを伴わないことが特徴です(自閉症にも知的障害のない高機能自閉症が含まれます)。

Q.自閉症って?
A.ことばの遅れがある、こだわりが強い、他人とうまくコミュニケーションがとれないという3つの特徴がみられる障害です。

図あり

手をひらひらさせる、腕を広げてくるくる回るなど、一定の行動(動作)を繰り返すことを常同行動という

自閉症には、「ことばの遅れ」「特定のものや動作へのこだわり」「コミュニケションの障害」の3つの特徴があります。
この3項目において、日常生活に支障が生じるほどのつまずきがある場合、自閉症と診断されます。
自閉症のなかには、知的障害を伴っている(知能が低い)、感覚過敏が強いといったほかの特性を併せ持つ人もいますが、これらの特性は自閉症であることを決定づける条件ではありません。
知的障害のない自閉症(高機能自閉症)の人や、感覚過敏のない自閉症の人もいます。

Q.アスペルガー症候群って?
自開症の仲間の障害ですが、ことばの遅れがなく、知的障害を伴うことがないのが特徴です。

図あり

アスペルガー症候群は、自閉症を含む自閉症スペクトラム(自閉性障害の総称)のひとってす。自閉症と同じく、特定のものへのこだわりやコミュニケーションの難しさは抱えていますが、発語は比較的早く、幼児期から大人のように流ちょうにことばを話すこともあります。
ただし、ことばの意味を表面的にしかとらえていなかったり、自分の言いたいことを一方的に話すだけだつたりするために、会話がうまく成り立たず、コミュニケーション上の問題が生じやすいといえます。

Q.ADHDはどんな障害?
A.注意力が散漫で、落ち着きがなく、思慮のない行動をとることがあるなど、セルフコントロールがうまくできない障害です。

図あり

ADHDは、セルフコントロール(自己抑制)の障害です。自己抑制がうまくできない背景には、脳の実行機能(課題や活動を遂行するために、計画したり、目的を意識したりする脳の働き)が十分に働いていないことがあると考えられています。上のチャートで示した項目は代表的な脳の実行機能であり、ADHDの場合は、これらの実行機能が全般的に低下している状態にあるといえます。

Q.LDはどんな障害?
A.「文字を読む」「文字を書く」「計算する」などの学習のうち、特定の学習(ひとっても複数でも)の習得に著しい困難を示す障害です。

図あり

LDは「読む」「書く」「計算する」の主に3つの学習に関して、その習得に著しい困難があり、努力してもなかなか学習成果が上がらないという特性をもつ障害です。LDの中核を成しているのは、「読む」ことへの困難がある障害(「読字障害」=ディスレクシア)だと考えられています。ディスレクシアの多くが、「書く」ことにも困難を伴いやすいことが知られていますが、計算に対するつまずきとの関連はわかっておらず、国語ができても算数ができないというタイプの人もいます。

Q.うちの子も発達障害かもしれない?
A.子どもに「気になるところ」が見つかったら、医師や保健師、心理士、言語聴覚士などの専門家にすぐに相談しよう。

図あり

子どもの発達や発育で気になるところがあつたら、まず、身近な人に相談してみましょう。保育園や幼稚園に通っているなら、園の保育士や先生に話してみます。先生からは園での様子について情報を提供してもらえたり、適切な相談先を紹介してもらえます。また、かかりつけの小児科に相談すれば、発達障害の専門医(小児神経科医や児童精神科医など)を紹介してくれます。子どもの困り感に早く気づき、適切な支援をしてあげることが大切です。

Q.発達障害は治るの?
A.障害の原因となっている脳の機能そのものを、薬や手術などで治すことはできませんが、療育を行うことで、日常の困り感が減り、社会生
活にもなじめるようになります。

図あり

発達障害を引き起こしている脳の特異な働き方は、本人が生まれつき持ち合わせたものであり、それを薬や手術などによって変えることはできません。しかし、子どもの行動特性がわかれば、どのようなサポートをしてあげればよいかが明確になります。
個々の特性にあわせて、その子に適した支援方法を見つけ、実行していけば、できなかつたことができるようになったり、パニックを起こさずに済むようになったりします。そうなることで、本人の困難は減り、社会になじむことができます。

Q.発達障害の子どもの育て方のポイントは?
A.失敗してもしからないこと、小さな成功でもほめること、低い目標を設定し、少しずつ乗り越えさせていくことが大切です。

「甘やかすといつまでもできないので、きびしくしつけたほうが本人のためになるのでは?」と考えがちですが、きびしい叱責は本人の自信を失わせるだけで、よい結果にはつながりません。むしろ、小さな進歩でも大いにほめることで、自信をつけ、意欲をわかせることができます。ほめる機会を増やすために、目標は低くし、できたらすぐにほめるようにして、自尊感情を持ち続けられるように育てることが大切です。

Q.通常学級には入れない?
A.知的な遅れのない発達障害であれば、大部分の子どもが通常学級で過ごせます。

「障害があると、通常学級には入れないのでは?」と心配する親もいますが、知的障害がなければ、大部分のケースで通常学級に在籍できます。いま、日本の教育現場では、特別支援教育が導入されており、教師の配慮指導・個別指導や、特別支援教育支援員などのサポーターを配置することで、発達障害のある子どもを通常学級で受け入れることが可能になっています。こうした支援でも足りないときは、子どもが週1~2回、ソーシャルスキルなどを特別に指導してもらうために、通級指導教室に通うシステムもあります。

Q.進学や就職は難しい?
A.大学に進学したり、自分の得意分野を生かして仕事をしている発達障害者はたくさんいます。

【得意なことを伸ばしてあげる】
発達障害のある子どものなかには、特定の分野で優れた才能を発揮する子どもも少なくない
好きなこと、得意なことを早くから見つけてあげ、その能力を伸ばせるような環境を整えてあげる

【コミュニケション能力を身につけさせる】
自分の言いたいことだけを一方的に話さない、人の話は最後まで聞くなどのマナー(ルール)を体得させる
社会生活では、人とうまくコミュニケションをとることが重要となるため、できるだけ幼いうちからソーシャルスキルを身につけるための練習をさせる

たとえば、アスペルガー症候群のなかには、自分の興味のある分野についてこだわりをもって追究する研究熱心な人がいます。こうした人たちは、大学に進学し、学問の道を究めて、すばらしい研究成果を上げることもあります。
発達障害の人の場合、個性や特性に偏りがあるため、自分の興味や特性に合つた職業を選ぶことが重要なポイントになります。そうした職業に巡り会えれば、仕事を長く続け、社会的に自立して生活していくこともできます。

Q.周りの人はどう接したらいい?
A.できないところを費めたり非難するのではなく、良いところを見つけてほめたり、応援したりしながら、温かく見守ってあげましょう。

【理解してほしいこと】
がんばってもできないことがある

悪意をもって悪口を言つたり、乱暴したりすることはない

責められ続けると、反抗的な性格になることがある

ほめられると、がんばろうという気持ちになる

他人を信用しやすく、だまされやすい

ひとりひとりの特性が異なっている

発達障害に共通してみられる特性もあります。努力してもできないことがあり、それを責められることは、本人にとってとても苦痛であるということ、友だちといさかいを起こしてしまうことがあるかもしれませんが、それは相手を悪く思ってとつた言動ではないということ、そして、素直な子どもが多いため、ほめられることが自信ややる気につながるということです。
子ども自身が悩んだり、がんばっていることを理解し、小さなことでも良いところを見つけてほめてあげてください。

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